一日にどれくらいの量を飲まなければ水分不足なるか?

脱水症状になりたくなければしっかり水分補給を

人間が1日に飲む水の量はどのくらい?

 

人間は1日にどのくらいの水を摂取しなければならないのでしょうか。
人間の体内で1日に使用される水の総量は約180リットル。
これは腎臓によってろ過され、繰り返し再生されてからだの中を循環しています。
体内から汗や尿として1日に排出される水の量は2.3~3リットルほど。
夏の暑い日や、スポーツでからだを動かしたときなどはそれ以上です。
つまり健康に生きていくためにはそれと同量の水分補給が必要となります。
もちろん、よほどお酒が好きな人は別として、毎日毎日2~3リットルもの飲料水を飲む人はまずいないでしょう。
水分は食物にも含まれているので、飲んで補給する水の量は必要量の半分くらいです。
みずみずしい野菜にはたっぷり水分が含まれていますし、パンでさえも約40%は水分なのですから。
つまり、人間が1日に摂取する水分は、飲み物から1.2から1.5リットル、食物から0.8~1.2リットルくらいです。
それに加え、タンパク質や脂肪などが酵素によって分解されるときに副産物として0.3リットルくらいの水を分泌します。
これらを合計すると2.3~3リットルとなり、排泄量と同等の新しい水分が体内に補給される計算になります。
もちろん、スポーツなどで汗を流した後は、相応の水分を摂取することが不可欠。
昔はスポーツ中に水を飲むなといわれたものですが、今ではその危険性が指摘され
水を飲むことが奨励されるようになりました。
ほんの少しでも水分が不足すると、人間のからだはたちまち脱水症状を起こしてしまいます。 からだの水分不足は、生死にかかわるほどの深刻な問題なのです。

 

 

脱水症状はたった2%の水分不足が引き起こす

 

砂漠の旅で活躍するラクダは、からだに多量の水分を蓄えることができます。 オアシスの湧き水を多いときは1度に100リットル近くも飲み、からだの内部に水を浸透させて、必要に応じて組織から水を取り出すのです。
また、ラクダは短時間で多量の水分補給ができ、たとえ脱水症状になったとしても水を飲めばすぐに回復します。
その上、人間と違ってほとんど汗をかきませんから、2週間以上にわたる砂漠の旅も水なしでなんなく乗り切れてしまうのです。
人間の場合はどうでしょうか。
人間は食事をしなくても数週間は生き延びることができます。
しかし、水がなければ人間はわずか数日で死んでしまうのです。
山で遭難し、救助せれた人が、川や雪などから水を得て持ち堪えたという話はよく聞きますが
水がなければ恐らく助かってはいなかったでしょう。
ラクダと違って、多くの水を体内に蓄えるシステムを持たない人間は
ほんの1%の水が不足しただけでかなりの喉の渇きを感じます。
2~4%の水分が不足すると脱水症状が始まり、8%で幻覚が起こり、12%の水分が欠乏するとついに生死の境を
さまようこととなります。
夏の沖縄では、観光に訪れた若者が軽い脱水症状を起こすことが珍しくないそうです。
ビーチに寝そべっているだけでもかなりの汗をかきますから
水分補給をしなければからだから2%程度の水分が失われても不思議ではありません。
また、ダイエットで食事や水分を控えている人が、水分も飲まずに太陽の下で長時間過ごすとしたら

まさしく脱水症状になるのを待っているようなものです。
人間のからだからは不感蒸泄といって、ほとんど感知できない微量の汗が常に排出されていますし
たとえ飲み食いをしなかったとしても尿は排出されますから
それ相応の水分補給が必要です。
つまり、食物によって栄養が補給されなくてもからだは持ちますが、水分の補給がなければたちどころに弱ってしまうのです。
絶えず水を飲み、排泄し、体内を循環させることが、人間の生命を維持しています。
からだの中の水不足が、人間にとってどれだけ深刻な状況を引き起こすことか。
人間に必要なものは水なのです。
生命=水といっても、決しておおげさではないことがおわかりでしょう。