かつてはスポーツの最中に水はダメと言われていた

脱水症状をならないためにもスポーツに水は欠かせない

こまめな水分補給を

 

かつては『運動中に水を飲んではいけない』という間違った常識がありました。
運動中に水を飲むとお腹が痛くなる、また途中でバテてしまうといった理由からです。
しかし、10年くらい前から、運動中に水を飲むことの大切さが強調されるようになり
逆に積極的な水分補給が推奨されるようになったのです。
人間の体温調節機能の中で最も有効な手段は発汗です。
運動をして体内の熱生産が盛んになると、からだは体温を下げようとするために汗を出します。
そのメカニズムは汗をかいて水分が蒸発すれば、気化熱によって体温が下がるというもの。
ただし、このとき、気温や湿度が高いと汗は蒸発せず、せっかく汗をかいても体温は下がりません。
そこで、からだはもっと汗を出そうとしますから、からだじゅうが汗だくになってしまうのです。
もちろん、運動を続けている場合は熱も引き続き生産されますから、さらに汗をかくこととなります。
1回のフルマラソンでかく汗は約3リットル。
バレーボールなどでは、1試合で実に5リットルもの汗が出ることもあるそうです。
この量は人間の血液の量とあまり変わりませんから、いかに水分補給が大切かおわかりいただけるでしょう。
汗をかいたときは、水分と一緒に塩分も摂取したほうがいいという人もいますが
これは必ずしも正しいとは言えません。
体内で塩分が不足しているときは、アルドステロンというホルモンがはたらいて

汗腺から塩分が出るのを阻止しようとします。
つまり、汗をかいたからといって、塩分の補給をすると、かえって塩分の取りすぎになってしまうことがあるのです。
そもそも日本人は塩分の摂取量が多すぎますから、むしろ汗をかいて塩分を排出したと考えたほうがいいでしょう。
しかし、汗をかいたときは、カリウムや鉄分が失われます。
スポーツ後にとる水分は、塩分よりもカリウムや鉄分を中心に考えたほうがいいようです。
また、スポーツ中に水を飲まない人は、飲んだ人に比べ、体温と心拍数の上昇が早いといわれています。
運動を30分以上続ける場合、また気温が高い時にからだを動かす場合は、途中で水分の補給をする必要があります。
水を飲むことで運動能力も高まるというわけです。